アルヴァ・アールト建築の首都ユヴァスキュラへようこそ!

湖水地方の真ん中に位置し、美しい自然に囲まれたユヴァスキュラ・エリアは、世界的に著名な建築家・アカデミー会員アルヴァ・アールトの設計した建築物が世界で最も多くある場所です。アールトの代表作のひとつとされるサウナッツァロの町役場のほか、ユヴァスキュラ労働者会館、アルヴァ・アールト博物館、ユヴァスキュラ大学キャンパス、ユヴァスキュラ市立劇場を含む合同庁舎エリア、ムーラメ教会など、アールト建築は全部で29か所にのぼります。
アルヴァ・アールトはユヴァスキュラで学業を修め、家庭を築き、その有名なキャリアをスタートしました。市内にはアールトのごく初期の作品から後期の傑作まであります。ユヴァスキュラでは、巨匠の足跡を古典主義から機能主義へ、そしてレンガ建築からモニュメンタリズムへとたどることができるのです!
ユヴァスキュラと周辺エリアの主なアルヴァ・アールト建築
1.サウナッツァロの町役場(1949~1952年)
サウナッツァロの町役場はアルヴァ・アールトの代表作のひとつで、1900年代の建築史にその名を刻むものです。サウナッツァロの町役場は1949年に行われた招待コンペティションをもとに建てられました。アールトは町役場を総合的な芸術作品とし、その細部まで設計しました。サウナッツァロの町役場について、詳しくは英語のサイトをご覧下さい。
2.ムーラメ教会(1926~1929年)
ムーラメ教会は、アルヴァ・アールトが1920年代に設計した数々の教会のうち、実際に建造されたものです。北欧古典主義を代表するこの教会は淡い色の漆喰が塗られ、時計塔などにイタリアの影響がみられます。2016年には内装・外装とも修復工事が行われました。ムーラメ教会について、詳しくは英語のサイトをご覧下さい。
3.ムーラッツァロの実験住宅(1952~1954年)
アルヴァ・アールトは実験住宅として知られるサマーハウスをムーラッツァロ島に設計しました。実験住宅はサウナッツァロの町役場から5kmほど離れた場所にあります。この建物で、アールトは様々な材質や技術、形、寸法のバランスなどを試しました。実験住宅はガイドの案内で訪問可能です。ムーラッツァロの実験住宅について、詳しくは英語のサイトをご覧下さい。
4.ユヴァスキュラ大学のセミナーリンマキ・キャンパス
アルヴァ・アールトは1951年、ユヴァスキュラ高等教育学校(当時)の増築における招待コンペティションで優勝しました。 キャンパスエリアには1950年代を通じ段階的にいくつもの建物が建てられ、計画にはこのほか運動場、緑地帯、構内道路なども含まれました。その後1960~1970年代にも、屋内プールの増築や学生会館、体育学部棟の建設などが進められ、大学キャンパスが完成していきました。セミナーリンマキ・キャンパスについて、詳しくは英語のサイトをご覧下さい。